【孫子×ラグビー⑧】敵味方の数で戦い方を変える

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孫子×ラグビー

『孫氏の兵法』と言えば、今やビジネス書としてめちゃくちゃ有名です。
ただ本来は”勝つための指南書”なんだからラグビーにも使えるんじゃね?

と思ったので、孫子の内容を私なりにラグビーに当てはめて書いていこうと思います。
私自身はラグビーを引退しています。
だから、高校や大学ラグビー部の皆さんが「これは役に立つ!」と少しでも思ってくれる内容になってたら嬉しいです。

孫子を知れば、ラグビーでも、社会人になっても役に立つはず・・・?

気楽に読んでもらって、使えそうなものはチーム会議などで活用してみてください!

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『孫氏の兵法』を3行でまとめると・・・

『孫氏の兵法』を3行でまとめるとこうなります。

『孫氏の兵法』を3行でまとめると・・・
  • 無益な戦争はするな!勝っても負けても国が疲弊する!
  • 敵味方の状況・戦力を徹底分析!大勝できそうで利益も大きいなら戦争もあり!
  • やるなら不完全でも迅速に勝って終わらせろ!

となります。

『孫氏の兵法』は戦術書でありながら、「無駄に戦うな!」という教えが最初に来る面白い本です。
孫子は勝敗を占いで予測する当時の風潮を嫌い、

徹底した現実主義
利益を最大に・被害を最小に

を重視した人だったようです。

この前提をもって、『孫氏の兵法』の細かい内容を見ていきましょう!

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今回『孫子』から学ぶこと

兵力差で戦い方を変える

孫子は、兵力差で戦い方を変えることを推奨しています。

ざっくりいうとこんな感じです。

  • 10対1なら”包囲”
  • 5対1なら”総力戦”
  • 2対1なら”挟撃”
  • 1対1なら”小競り合い”

兵力差が有利なら戦い、互角に近いなら大きな被害が起きないよう小競り合いで留めておく。

徹底的に勝ちにこだわるなら、有利な条件になるまで戦わないほうが良いということでしょう。

味方が少なく敵のほうが多いなら逃げる準備

味方が少なく敵のほうが多いなら逃げる準備をせよ、と孫子は説いています。

被害を抑えるためには戦略的撤退は当然アリ。

守りを固めて徐々に後退していく考えは現代でも重要な考えです。

多勢に無勢なら即撤退

多勢に無勢なら即撤退

勝ち目のない戦いは孫子が嫌うことの一つです。

無策に突っ込むくらいなら逃げるほうが上策なのでしょう。

ただし孫子は別の章で、味方が少なく敵のほうが多い場合の戦い方も説いています。

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今回『孫子』で学んだことをラグビーに当てはめると・・・

『孫子の兵法』の登場人物をラグビーで当てはめると・・・
  • 君主➡監督、あるいは監督を含めた顧問、コーチなどの首脳陣
  • 将軍➡キャプテン
  • 民➡チームメンバー全員、場合によっては家族含む

※ここでは個人の能力差はないものとして考えてみましょう!

数的優位の状況作りを意識しよう

味方の人数>敵の人数という状況作りを意識しましょう!

能力が互いに大きな差がないならなおさら数の力が効いてきます。

例を挙げるなら、

  • DFは常にダブルタックルを意識
  • モールATは13人モール
  • 相手がシンビンした際にできたポジションの穴を狙って攻める
  • キック時、ボールをキャッチした敵選手をダブルタックル

などでしょうか。

数的優位を意識して、試合を有利に運びましょう。

1対1の場面では味方が来るまで粘る意識

1対1の場面では味方が来るまで粘る意識を持ちましょう!

DFなら1発で抜かれない追い方、ATなら1発で倒されない体幹・バランス感覚を身に着ける。
基礎的な筋力に加え、相手の行動を予測する力も必要になります。

たとえ相手の選手のほうが体格的に強くても、動きを鈍らせて時間を稼ぐ意識は重要です。
タックルを外されたとしても、片足だけでもしがみついておくとかですね。
ATで簡単に倒されても、ジャッカルされにくいダウンボールの仕方ができるかで、ボールキープに差が出ます。

粘った分の差で戦況が大きく変わることもあります。
普段から粘る練習をしておくことはとても重要です。

敵が多いなら多少下がってもボールキープ

敵が多いなら多少下がってもボールキープすることを意識しましょう!

変に突っ込むと、味方が来る前に絡まれてジャッカルかパイルアップされるのがオチです。

キックができる選手であれば、キックで脱出する選択肢もアリでしょう。

ただ、キックができないFWの場合はテンパって突っ込むなどはしない方がいい。
多少下がっても味方が近くにいるところでラックを作りに行きましょう。

完全孤立なら味方のところまで逃げる

完全孤立なら味方のところまで逃げましょう!

  • テンパってラックやモールから飛び出す
  • キックされたボールをキャッチした後、味方のいないところへ走る

といった場面に多いでしょうか。

完全孤立はラグビーにおいて致命的なミスになります。
味方のところまで全力で走りましょう。

とにかくテンパらないことが重要です。

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今回のまとめ

今回のまとめ
  • 戦力差から最適な対応を選べるようになろう!

『孫氏の兵法』は奥深く、あなたの視点から見える新たな考えもあるかもしれません。

あなたが『孫子の兵法』を使って勝利を掴むことを祈ってます!

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参考文献

孫子 著:浅野 裕一

ひと言メモ

原文も解説もあるので自分でも考察できる一冊!

「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」などの名言で知られる『孫子』。春秋時代の孫武(そんぶ)が著わし、二千年以上も読み継がれた名高い古典は世界最古の兵法書として、また人間界の鋭い洞察の書として親しまれ、今日もなお組織の統率法や人間心理の綾を読みとるうえで必携とされている。本書は、従来の宋時代のテキストより千年以上も古い前漢武帝時代の竹簡文に基づく精密な唯一の解説である。

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カラー版徹底図解 孫子の兵法 著:榎本 秋

ひと言メモ

図解もあるのでイメージがしやすい1冊!

※こちらはかなり昔の本なので今は置いてなさそうです。代わりの図解を置いておきます!

ひと言メモ

現代風な図解でイメージがしやすい1冊!ラグビーを例にした図解も少しあり

紀元前500年頃、孫武が勝負は運ではなく人為によるとし、その勝利の法則を理論化した兵法書。情報分析や見極め、行動の時機やリーダー論等、現代に通じるものとして今も人気が高い。「名言」を図解でわかりやすく紹介する。

「世界最古の兵法書」といわれ、今なお広く愛読される『孫子』の名言は、決して戦いや争い事での「必勝法」「リーダー論」だけはなく、ビジネスに、生活に、人生すべてに通じ、応用できる珠玉の言葉。「敵を知り、己を知る」「戦わずして勝つ」など、あらためてその意味を味わいたい。

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超訳 孫子の兵法 著:許成準 ※オーディブル版を聴きました

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