【孫子×ラグビー⑤】賢いリーダーは敵地で物資を手に入れる

本記事のリンクには広告が含まれています。
孫子×ラグビー

『孫氏の兵法』と言えば、今やビジネス書としてめちゃくちゃ有名です。
ただ本来は”勝つための指南書”なんだからラグビーにも使えるんじゃね?

と思ったので、孫子の内容を私なりにラグビーに当てはめて書いていこうと思います。
私自身はラグビーを引退しています。
だから、高校や大学ラグビー部の皆さんが「これは役に立つ!」と少しでも思ってくれる内容になってたら嬉しいです。

孫子を知れば、ラグビーでも、社会人になっても役に立つはず・・・?

気楽に読んでもらって、使えそうなものはチーム会議などで活用してみてください!

スポンサーリンク

『孫氏の兵法』を3行でまとめると・・・

『孫氏の兵法』を3行でまとめるとこうなります。

『孫氏の兵法』を3行でまとめると・・・
  • 無益な戦争はするな!勝っても負けても国が疲弊する!
  • 敵味方の状況・戦力を徹底分析!大勝できそうで利益も大きいなら戦争もあり!
  • やるなら不完全でも迅速に勝って終わらせろ!

となります。

『孫氏の兵法』は戦術書でありながら、「無駄に戦うな!」という教えが最初に来る面白い本です。
孫子は勝敗を占いで予測する当時の風潮を嫌い、

徹底した現実主義
利益を最大に・被害を最小に

を重視した人だったようです。

この前提をもって、『孫氏の兵法』の細かい内容を見ていきましょう!

スポンサーリンク

今回『孫子』から学ぶこと

補給は敵地で奪う

補給は敵地で奪う、というのが当時は許されていて?効率的だと考えられていたようです。

自国から補給物資を運ぶのは、人手も荷車も費用もかなりかかります。
敵地に深ければ深いほどそのコストはでかくなる。

だったら、食料などは敵地で現地調達したほうが効率的!

現代の倫理観的にはいかがなものかと思いますが、一つの考え方だと理解しておきましょう。

捕虜は厚遇して味方に引き入れる

捕虜は情報の宝庫です

孫子にとって敵の情報は非常に価値のあるもの。
そんな情報をたくさん持っているのはまさしく敵なのです。

捕虜にした敵を味方に引き入れれば、敵の内情や敵地の地形も知ることができ、有利に戦うことができるでしょう。

自国で戦うと荒れる、敵国に物資を送ると出費がでかい

効率よく戦うには、自国では戦わず、敵国で現地調達しながら戦う必要があります。

自国で戦ってしまうと、田畑が荒らされ、経済は打撃を受け、兵は家族の安否を心配しながら戦うことになります。
こんなにも不安要素があっては、兵は戦いに集中できないでしょう。

スポンサーリンク

今回『孫子』で学んだことをラグビーに当てはめると・・・

『孫子の兵法』の登場人物をラグビーで当てはめると・・・
  • 君主➡監督、あるいは監督を含めた顧問、コーチなどの首脳陣
  • 将軍➡キャプテン
  • 民➡チームメンバー全員、場合によっては家族含む

試合会場の水場、トイレ、コンビニなどの確認をしておこう

試合会場の水場、トイレ、コンビニなどの確認をしておきましょう!

敵の物資を奪うという発想は現代的にまずいので、発想をちょっとずらします。

試合会場で現地調達できるもの・サービスって何だろう?と考えてみましょう。

まずは水場の確認です。
初めて向かう試合会場はできる限り事前に知っていたほうが、余計な時間を食わなくて済みます。

  • ウォーターボトルに水やアクエリを補給する場所は?
  • トイレがどこにあるか?校内や施設内のトイレも使えるのか?
  • 試合後に血や汚れを落とせる水場やシャワー室はあるか?

コンビニの場所も確認しておくと非常に便利です。
時間によっては食品も必要ですし、氷や飲料、いざというときは薬や服も買えます。

他にも自宅や学校から運ぶよりも、現地調達のほうが効率よさげなものを考えてみてください!
遠征などが楽になるかもしれません。

常に敵陣でプレーすることを意識しよう

常に敵陣でプレーすることを意識しましょう!

自国=自陣、自国を荒らされる=自陣を敵に責められ続けると仮定します。
自陣で敵ボールの場合、ペナルティやドロップキックで得点される可能性が生まれます。

少しでも得点される危険を避けるには、常に敵陣でプレーする必要があります。

DFではできる限り前でタックルし、ボールを奪ったら敵陣に蹴りこむ。

そして、敵陣でボールを奪えば得点できる可能性が増します。

とにかく得点されにくい場所=敵陣で戦うことをチームで意識しましょう。

敵チームを観察し、情報を得よう

敵チームを観察して、情報を得ましょう!

さすがに捕虜ってのは無理ですが、敵チームから情報を得る方法はあります。

疲れ具合を見れば、どの選手が鈍りそうか、トライのチャンスがあるか見いだせるかもしれません。
トリックプレーの前兆を感じとれれば、警戒を強めることも可能です。

例えば、膝に手をついて疲れている敵選手がいたとします。
その選手を狙ってキックやヒットしに行けば、ミスしてくれるかもしれません。

スクラムやラインアウトで、BKラインにFWが紛れていたら、特別なサインプレーの前兆かもしれない。
それが分かっていれば、FWの選手が突っ込んでくることを事前に注意することが出来ます。

敵に目を向けて、情報を集める癖を身に着けていきましょう。

雑なキックゲームはスタミナという出費が無駄になる

キックゲームは重要な戦術ですが、雑に蹴りあわないよう注意しましょう!

キックをすれば、それだけ追い掛け回さないといけません。
ぶっちゃけFWはめちゃくちゃしんどくなります・・・。

スクラムもモールもめちゃくちゃ体力使います。
その上キックゲームでスタミナ削られると、DFの穴が開きやすくなるリスクが高まります。

体力管理も勝利のために必要です。
なので、キックはできる限り一発で、敵陣でプレーを切るのが理想です。

気合や根性だけではどうにもならないスタミナの概念にも注意を向けてみてください。

スポンサーリンク

今回のまとめ

今回のまとめ
  • 補給地をしっかりと確認しておこう!
  • 敵陣地で常に戦おう!
  • 敵を観察し、情報を得よう!

『孫氏の兵法』は奥深く、あなたの視点から見える新たな考えもあるかもしれません。

あなたが『孫子の兵法』を使って勝利を掴むことを祈ってます!

スポンサーリンク

参考文献

孫子 著:浅野 裕一

ひと言メモ

原文も解説もあるので自分でも考察できる一冊!

「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」などの名言で知られる『孫子』。春秋時代の孫武(そんぶ)が著わし、二千年以上も読み継がれた名高い古典は世界最古の兵法書として、また人間界の鋭い洞察の書として親しまれ、今日もなお組織の統率法や人間心理の綾を読みとるうえで必携とされている。本書は、従来の宋時代のテキストより千年以上も古い前漢武帝時代の竹簡文に基づく精密な唯一の解説である。

Amazon紹介ページ

カラー版徹底図解 孫子の兵法 著:榎本 秋

ひと言メモ

図解もあるのでイメージがしやすい1冊!

※こちらはかなり昔の本なので今は置いてなさそうです。代わりの図解を置いておきます!

ひと言メモ

現代風な図解でイメージがしやすい1冊!ラグビーを例にした図解も少しあり

紀元前500年頃、孫武が勝負は運ではなく人為によるとし、その勝利の法則を理論化した兵法書。情報分析や見極め、行動の時機やリーダー論等、現代に通じるものとして今も人気が高い。「名言」を図解でわかりやすく紹介する。

「世界最古の兵法書」といわれ、今なお広く愛読される『孫子』の名言は、決して戦いや争い事での「必勝法」「リーダー論」だけはなく、ビジネスに、生活に、人生すべてに通じ、応用できる珠玉の言葉。「敵を知り、己を知る」「戦わずして勝つ」など、あらためてその意味を味わいたい。

Amazon紹介ページ

超訳 孫子の兵法 著:許成準 ※オーディブル版を聴きました

ひと言メモ

オーディブルでも聴きやすく、ビジネスの例がたくさん紹介されている1冊!

世界中の指導者・経営者が愛読している、世界最古の兵法書『孫子の兵法』を、わかりやすい事例と共に、あますところなく解説。
2500 年前の昔から変わらぬ「勝者の論理」を学べるビジネスマン必読の書!

Amazon紹介ページ

コメント

タイトルとURLをコピーしました