人の立場に身を置く(パスの成功率を上げる方法)

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対話篇 ラグビーで学ぶ『人を動かす』方法 

このページでは、デール・カーネギー『人を動かす』の

人を動かす原則③ 人の立場に身を置く

について、ラグビーを通して学ぶ先輩(OB会社員)と後輩(現役プレイヤー)の対話形式で解説していきます。

今回は、ラグビーでパスの成功率を上げる方法について解説しています。

原著を既読の方も未読の方も楽しんで頂ければ幸いです。

人の立場に身を置く(パスの成功率を上げる方法)

後輩
後輩

パスってどうやったらうまくなりますかね?

先輩
先輩

どうした急に。

なにかあったの?

後輩
後輩

この前の試合でFWから、「お前のパスは取りにくい!」って言われちゃったんですよ。

それで、僕はパスが下手なのかなーって。

先輩
先輩

なるほど。それは辛かったね。

もちろんパスの上手下手はあるかもしれないけど、そのFWの言い方的に別の原因があるかもしれないよ?

後輩
後輩

パスの上手下手じゃない、別の原因ですか?

先輩
先輩

そうだ。

今回はパスの成功率を上げる方法を、技術とは異なる観点から考察していこう。

後輩
後輩

よろしくお願いします!

受け手が欲しいタイミングで、キャッチしやすい空間にボールが存在すること

先輩
先輩

早速結論なんだが、

パスの成功率を上げるには、受け手が欲しいタイミングで、キャッチしやすい空間にボールが存在することが何よりも重要だ。

後輩
後輩

どういうことですか?

先輩
先輩

例をだそうか。

例えば、君がボールキャリアー、ライン際で『A』という選手とクロスをする場面。

先輩
先輩

この時、君はエリアa~cのどこにパスを出す?

後輩
後輩

う~ん。

『A』のランコース次第じゃないでしょうか・・・?

先輩
先輩

その通りだ!

君が自己判断のみでエリアaにパスを出しても、A君がエリアcのコースを走っていたら、そのパスの成功率は大きく下がる。

後輩
後輩

パスする側とパスを受ける側とのコミュニケーションが、パス成功の鍵ってことですね。

先輩
先輩

そうだ。

恐らく君とFWはこの前の試合、うまくコミュニケーション出来てなかったんじゃないかな

後輩
後輩

じゃあどうすればそのコミュニケーションが出来るんですか?

練習時点でパスするタイミングと空間を予め確認しておく

先輩
先輩

最も簡単なコミュニケーションは、サイン名をかけるだけで決まった動きをすることだな。

後輩
後輩

決まった動きですか?

先輩
先輩

先の例えでいえば、『クロス』と声をかけるだけでエリアbに走りこませるとかね。

後輩
後輩

なるほど!

でも、A君と他の人じゃタイミングとか違うんじゃないですか?

それはどう解決すればいいですかね?

先輩
先輩

それこそ、最も簡単な方法は、

練習時点でパスするタイミングと空間を予め確認しておくんだ。

後輩
後輩

えぇ・・・

なんか当たり前なこと言われた感半端ないんですけど・・・

先輩
先輩

本当にしっかりと確認できているか?

試合で結果を出すには練習時点で絶対あやふやにしないことだ。

後輩
後輩

例えばどんなことを確認するんですか?

先輩
先輩

①パスの強弱や高さ

②受け手はトップスピード時に欲しいのか、7割くらいのスピードでほしいのか

③目的はラック作りかパス継続か

などなどだな。

先輩
先輩

人(受け手)の立場に身を置いて、試合で最も効果的なパスを練習しておくんだ。

練習の数よりも、練習中のコミュニケーションの質を上げれば、パスの成功率はあがるはずだ。

後輩
後輩

確かに、僕がパスをするとき、受け手がどういう状況でほしいかなんて考えたことなかったです。

先輩
先輩

普段からチームメイトの特徴、考え方やプレースタイルを意識しておくと、パスだけじゃなくATもDFももっと効果的にコントロールしやすくなる。

後輩
後輩

でも、ラック目的のクロスで、トップスピードじゃないってのはあまりよくないですよね?

クラッシュの威力が弱くなる。

後輩
後輩

トップスピードでパスをもらうのが苦手な選手に、トップスピードでパスを受けられるよう練習は出来ないんですか?

先輩
先輩

もちろん、ある程度練習で習得させることは出来るだろう。

その練習をさせる時は、「君の能力的にトップスピードでもらうことも簡単に習得できる」と思い込ませることが必要だ。

後輩
後輩

どういうことですか?

先輩
先輩

現時点で出来ている部分を褒めるんだよ。

例えば、「もう9割のスピードで取れるようになってるな」とか「ノックオンの数が減ってきたな」とかかな。

後輩
後輩

えっ!?

出来てない部分を指摘→修正させた方がうまくなりませんか?

先輩
先輩

一回くらいなら良いかもしれないけどやめといたほうがいい。

先輩
先輩

「今のパスも取れないのか?!」「スピード遅くないか?」とか

出来てないところを何度も指摘されたら、やる気も自尊心も下がって習得が遅れるぞ。

後輩
後輩

あー、まさしく今回の僕がやる気も自尊心も下がってましたもんね。

先輩
先輩

人を動かすなら、そうしたほうが本人にとって得だし、それが出来る人物だと思わせることが必要だ。

先輩
先輩

ラグビーでも会社でも、やる気を出させる能力は一生役立つ能力だ。

批判や非難の辛さを知ってる君なら、意識するだけで身に付きやすい能力だと思うよ。

後輩
後輩

これからはもっと、パスの受け手の立場を考えてパスするように心がけます!

『人を動かす』ってどんな本?

後輩
後輩

先輩っていつもその『人を動かす』って本を読んでますよね。

一体どんな本なんですか?

先輩
先輩

うーん簡単に説明すると、

人間の本質から対人関係に必要なコミュニケーションの原則を教えてくれる本だ。

後輩
後輩

・・・

なんか胡散臭くないですか?

先輩
先輩

まぁジャンルも自己啓発だしそう思うのも無理はない。

実際僕も半信半疑だったしな。

先輩
先輩

だが、世界で1500万部、日本でも500万部売れているこの本は間違いなく名著だ。

有用でなければこんなに売れることはないだろう?

後輩
後輩

1500万部と言われても、いまいち凄さがピンときませんね。

先輩
先輩

ふむ。

基本的に10万部売れればベストセラーと呼ばれ、日本発の書籍で最も売れている本でも500万部ほどだ。

そう考えると1500万部売れているという凄さが実感できるかな?

後輩
後輩

桁が違いますね・・・!

先輩
先輩

まぁアメリカで初版が1936年、日本語訳版が1937年発売だから歴史も長いんだけどね。

逆に言うと、今日まで売れ続けているってことさ。

後輩
後輩

僕も読んだ方がいいのでしょうか?

先輩
先輩

そうだね。

もし君がコミュニケーションに少しでも悩んでいるなら読んだ方がいいだろう。

先輩
先輩

内容的には、ブッダが、キリストが、ソクラテスが、アドラーが、歴代のアメリカ大統領が、一般人に至るまで、あらゆる事例からコミュニケーションの具体的な方法を紹介している。

先輩
先輩

職場、家庭、恋愛などなど・・・これから君の人生にはあらゆる対人関係の苦悩が出てくるだろう。

そんな時、『人を動かす』を読んでいたら少なからず役に立つはずだ。

先輩
先輩

文庫本なんて1000円もしないし、それでコミュニケーションの達人になる可能性があるなら十分お得だと思う。

後輩
後輩

でも、僕は読書の習慣がないんですよね。

読み切れるかなぁ。

先輩
先輩

読むのが苦手なら『聴く』という方法もあるよ?

実際僕は『聴く』こともあるね。

後輩
後輩

『聴く』ってどういうことですか?

先輩
先輩

僕はオーディブル版の『人を動かす』を聴いているんだよ。

題名と内容は紙の本と少し違うけど、大筋は同じだ。

後輩
後輩

へ~。

通勤とか通学の時に使えるなら便利ですね。

先輩
先輩

まさに僕も基本的にはその時間に聴いているよ。

先輩
先輩

まぁ気が向いたらサンプル音声を聞いてみて、さらに気になったらオーディブルの1カ月無料体験を利用するといい。

先輩
先輩

『人を動かす』だけでなく、12万冊以上が1カ月無料で聴き放題だ。

うまく利用すればお金もかけずに本読めるってやばくない?

後輩
後輩

やばいっすね・・・!

後輩
後輩

とりあえずオーディブル版のサンプル聴いてみます。

教えてくれてありがとうございました。

先輩
先輩

『人を動かす』が君の人生を良い方向に導いてくれることを祈ってるよ!

コメント

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