「ラグビー部だったけど、それをどうやって企業にアピールしたらいいかわからない・・・」
「全国大会出場とか主将だったとかの肩書はないけど、ラグビー部だったことを強みにしたい!」
そんな悩みに、ラグビー部だったことを就活の面接で自己PRする方法をまとめています。
私個人の体験談を元に書いていますので、良ければ一例として参考にしてみてください!
企業側が求めている人材の特徴とラグビー部の就活有利性について
経団連が公表している「2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」を見てみると、選考で企業が重視している項目のトップ5は以下の通りです。
- コミュニケーション能力(82.4%)
- 主体性(64.3%)
- チャレンジ精神(48.9%)
- 協調性(47.0%)
- 誠実性(43.4%)
参考:https://www.keidanren.or.jp/policy/2018/110.pdf
このトップ5を合成して、「企業側が求めている人材」をひと言で表すと、
「目的のために周りに合わせることも、時には周りを動かすことのできる、一緒に仕事がしやすい人」
だと私は考えています。
なぜ「ラグビー部だったことが就職有利」と言われるのか
上記を踏まえて、そもそもなぜ「ラグビー部だったことが就職有利」と言われるのか。
それはまさしく、「企業側が求めている人材」を育てやすいスポーツだからです。
- トライを取るためにどんな戦術を組むか?
- ロースコアを目指すためにDFをどうシステム化するか?
ラグビーは他競技と比較しても、チームの連携が重視されるスポーツです。
目的のための計画性、きつい練習、サインプレー、臨機応変なコミュニケーションなど、多くのものを必要とされるのがラグビーです。
また、各ポジションの役割が明確で、専門性の高いスポーツともいえるでしょう。
専門性を上げるには、同じポジション内で意見交換を図り、小さな改善の積み重ねが必要になります。
だから、ラグビー部だったことを自己PRにしたいなら、
「あなたのコミュニケーション能力をアピール出来るエピソード」を使いましょう。
リーダー経験があるなら、どのようにチームメイトと関わってきたのかを話そう
主将やFW・BKリーダーなどを経験したなら、どのようにチームメイトと関わってきたのかを話しましょう。
- 同じポジションの後輩をどう育ててきたか
- どうやってチーム全体のモチベーションを保ったか
- 試合に勝つためにどのような言葉を選んで、人を動かしたのか など
リーダーとしてのチームの関わり方は、会社で昇進しても有用であるアピールになります。
コミュニケーション力が発揮されたエピソードを、目的➡方法➡実行➡達成の順で組み立てましょう。
肩書なしのプレイヤーだった場合でもコミュ力はアピールできる
もしあなたに肩書がないとしても、あまり気にすることではありません。
重要なことは、ラグビーを通して、コミュニケーション力をアピールすることです。
「あなたが出来なかったプレー(タックルやパス)をどのようにして出来るようになったのか」をアピールすると良いでしょう。
こうしたエピソードを考えるにあたり、あなたは気づくはずです。
「誰かから教わり、素直にそれを試行錯誤したら上手くいった」という話が出来あがるということに。
そうなればあなたは、「課題を解決するため、素直に教わったことを実行できる人物だ」とアピールできます。
言われたことを素直に実行できる人物は意外と少なかったりするので、会社側は興味を持つでしょう。
面接で意識すべきこと 3選
面接で意識すべきことを3つお伝えします。
- 結論から話す
- 原稿丸暗記は『会話感』がないのでNG
- 面接官は『親戚の人』くらいの気持ちで接する
私は面接官と1対1で、もちろん緊張していましたが上記を意識しました。
その結果、第一希望の当時ジャスダック上場(後に東証一部上場)企業に内定をもらいました。
当時の面接を思い出してみると、内容はそこまで重要視されなかったと感じています。
なんなら趣味欄なんて「麻雀」と書いていたのですが、
面接官から「イメージ悪くなっちゃうから次の面接までに変えといてw」と言われました。
では、面接で何を確認されていたのか?
それは、一緒に仕事しやすそうかということだと私は考えています。
端的に言えばやはり『コミュニケーション能力』です。
『課題解決能力』での自己PRはあくまで過去のエピソードからあなたを表現するためのものです。
面接官は今のあなたを見定めています。
だからあなたも、『一方的に伝える』ではなく、『会話する』意識を持つために、下記を心掛けてみてください。
結論から話す
あなたは報連相という言葉を知っていますか?
社会人の基礎の基礎というべきコミュニケーションです。
その報連相で最も重要視されるのが、『結論から話す』です。
例えば、「最近関心のあるニュースはありますか?」という質問に対して、
と、アピールしたいがために自分の努力を先に述べて結論を後回しにするのはNGです。
最悪の場合、面接官は「結局何が言いたいの?」と悪い印象を持ってしまいます。
そこで、
と、何のニュースなのか結論から話せば、その後の内容も伝わりやすいものです。
これは日々意識することで徐々に慣れていきます。
面接の練習だけでなく、普段の会話から意識してみてください。
原稿丸暗記は『会話感』がないのでNG
原稿丸暗記は『会話感』がないのでNGです。
自己PRは自分がずっと話すターンだと思ってしまいますが、そうではありません。
必ず面接官が相槌を打てる間を作りましょう。
相槌を促すだけで十分会話感を演出できます。
時には面接官からあなたに質問をするかもしれません。
そうなったらあなたに興味を持ってもらえた証拠と考えられます。
落ち着いて、相手の質問に答えて会話を続けましょう。
面接官は『親戚の人』くらいの気持ちで接する
面接はめちゃくちゃ緊張するものです。
なんてったって自分の社会人時代の第一歩ですからね。
企業の偉い人が面接官だったりするのも、緊張してしまう要因の一つでしょう。
しかし、企業の社長だろうが部長だろうが同じ人間です。
緊張しすぎるとあからさまにしゃべりづらくなると思います。
そこでお勧めしたい考え方が、
面接官は『親戚の人』くらいの気持ちで接する
というものです。
一緒に仕事しやすい人はやっぱり話しやすい人であることが多いです。
逆に、この考え方で注意すべき点はフランクすぎないことです。
ちょうどいい距離感が『親戚の人』だと私は考えました。
『コミュニケーション能力』をアピールするための考え方
コミュニケーション力をアピールすることは非常に重要なことで間違いないでしょう。
ただ、「私の長所はコミュニケーション能力です!」と口に出すのはおすすめしません。
あくまでコミュニケーション能力はツールの一種です。
「私の長所は課題を解決する能力です!
チームの方針を皆に伝わるようコミュニケーションについて思案し、
○○という課題を解決しました!」
と、さりげなくコミュニケーション能力もアピールする程度にしましょう。
過去の『課題』を見つけたら、解決プロセスをフォーマット例に当てはめましょう。
会社も目標や課題を明確化し、解決のために各部署とコミュニケーションを図ることが多いです。
部活の時からこれができれば、間違いなく他の就活生より有利になりやすいでしょう。
コミュニケーションについて深く知りたいなら、デール・カーネギーの『人を動かす』をおすすめします。
ビジネス書としてかなり有名ですし、読んでおけば履歴書の趣味の欄に『読書』と書けてお得です。
コミュニケーション能力は一生もののスキル、部活でも役立ちます。
興味があれば是非読んでみてください。
『課題解決能力』をアピールするための考え方
『課題解決能力』と言われても、そんなことを考えたこともない人のほうが多いでしょう。
しかし、間違いなくあなたはあなた自身の問題を解決しているはずです。
それは必ずしも花園に行ったとか、主将をしたという目に見える実績でなくていいのです。
例を並べてみます。
- タックルを出来るようにどう考えて練習したか
- パスやキャッチをうまくするためにどう考えて練習したか
- 走力を補うためにどの能力を伸ばしたのか
等々、あなたが出来るようになったものを深堀してみましょう。
知らないうちに出来るようになったかもしれませんが、よくよく考えれば必ずきっかけがあるはずです。
そういった過去の『課題』を見つけたら、解決プロセスをフォーマット例に当てはめましょう。
先述した通り、「誰から教わり、素直にそれを試行錯誤したら上手くいった」という話が出来れば、コミュニケーション能力もアピール出来ます。
出来れば、企業のどんな仕事で役立ちそうかも言えれば好印象を与えられるでしょう。
また、結論で挟めばさらに強い印象を与えられます。
あなたなりの自己PRを組み立てていきましょう。
私が実際に使った自己PR
私が自己PRに使った内容は下記がメインでした。
- 小さい体でもスクラムで100kg超に勝つためにしたこと(課題解決能力アピール)
- 格上に勝つためにBチームに協力してもらった話(コミュニケーション能力アピール)
面接では次のように話したと記憶しています。
私は80kgないのにプロップ(1番)を長年しました。
その経験をそのまま自己PR用に編集したものです。
基本的には個人の問題を解決した話なのですが、最終的には後輩の強化に貢献したと伝えました。
そうすることで「コミュ力」も一緒にアピール出来たと思います。
続いて、格上に勝つためにBチームに協力してもらった話をまとめます。
これはどちらかと言うとコミュニケーション能力をアピールしたことになったかと今になって思います。
私はFWリーダーをしていたこともあって、こういったチーム運営に関わることも話せました。
私の経験があなたの参考になれば幸いです。
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