精神論が嫌いな人って、世の中結構いると思いませんか?
かくいう私も精神論アンチ側の人間でした(^^;
しかし今は、使い方さえ間違えなければ精神論は役に立つと考えています。
ここでは、精神論が嫌われる理由とうまく活用する方法について、私なりの考えをご紹介します。
「リーダーになったので、何とか部下のやる気を上げたい」
「上の世代はなんであんな精神論ばっか言ってくるんだろう?」
↑こういったお悩みをお持ちであれば、一意見として参考にしてみてください!
精神論とは?
精神論とは、気持ち次第でなんでも乗り越えられる、思い通りになるという論法です。
正直私個人としては、なんでもかんでも上手くいくとは思いません。
ただ、精神論を上手く活用できれば、成功や目標達成に大きく近づくことも事実です。
根性論と精神論の違いは?
根性論と精神論の違いは、苦難や逆境といった苦しい状況かそうでないかと考えています。
根性論の「根性」とは、「負けん気」「自信」「忍耐力」といった苦しい状況に立ち向かう気持ちのことです。
一方精神論の「精神」には、「挑戦」「勇気」「積極性」といったチャレンジ精神も含まれます。
多くの精神論が嫌われる理由 3選
リーダーの経験や価値観の押しつけになっている
精神論が嫌いになる多くのケースが、
リーダーの経験や価値観の押しつけになっているケースです。
リーダーは自分の成功体験を元に、自分の受けた教育を部下や後輩に教えようとします。
もちろん、成功した例を教えるのはいいことです。
部下や後輩もひょっとしたら同じように成功する可能性があるでしょう。
ただ、他人はリーダーと同じ環境・能力・性質・運をもっているわけではないことを念頭に置いておくべきです。
あくまで他人は他人だし、明らかに時代は変わっていますしね。
そうでないと、精神論が単なる押しつけになってしまい、部下や後輩を潰しかねません。
タイミングが合っていない
結果が出た後に精神論を振りかざすと、部下や後輩のやる気もリーダーへの信用も失います。
「なんで最初から全力を出さなかったんだ!」
「やる気なかっただろお前!だからこんな結果なんだよ!」
とかなんとか、部下を責め立てるリーダーがしばしば見受けられます。
もしかしたら、こんなことを言うリーダーが正しいこともあるでしょう。
が、いずれにせよ他人を責めたところで良いことはありません。
上手くいったら自分の手柄、ミスったら部下の責任にする人に、人の上に立つ資格はありません。
過程、結果のタイミングで必要なことは精神論ではなく、分析と改善策を冷静に考えることです。
言葉を選んでいない
「お前がやる気出さないのが悪い!」的な、人を責める精神論は嫌われます。
精神論はやる気になれば何でもできるという論法なので、やる気を出させる言葉を使う必要があります。
相手のやる気を削ぐ言葉は、精神論に逆行するといってもいい。
例え本当に部下や後輩のやる気がないように見えても、それを指摘したら反発することは目に見えています。
どんな人であれ、全力で自尊心(プライド)を守ろうとするのが人間の本質だからです。
精神論に限らず、言葉を選ぶことは対人関係を良好にする重要なスキルです。
精神論は成功する方法を探すのに役立つ
どんなことであれ、気の持ちよう、考え方で成功率は上下すると、私は考えています。
0%~100%ではありません。
-10%~+10%くらいの振れ幅のイメージです。
目標に向かって何かをするとき、「どうせできない・・・」と考えると、成功するための方法が近くにあっても見つけられません。
「何かちょっとでも成功率をあげる方法はないか?」と考えると、いろんな方法があることに気が付きやすくなります。
よくあるたとえ話ですが、
「近くにある赤いものをできる限り多く探してください。」といわれると、
いつも以上に赤いものが目に付くようになる、という感覚に似ているでしょう。
精神論をうまく活用する方法
精神論をうまく活用するためには、やる気の出る言葉を選ぶ必要があります。
大事なことなのでもう一度、やる気の出る言葉を選ぶのです。
リーダーからの押しつけではなく、あくまで自分がしたいと思って行動するように仕向ける。
それこそが精神論であり、リーダーの仕事です。
当然、頑なに精神論を嫌がる部下や後輩もいるでしょう。
ただ、そこで怒ったりダメ出しをすると、どれだけリーダー側が正しくても信用を失います。
長期的にもリーダーとして成功するためには、言葉選びが重要です。
相手を説得する順番を考えてみました。
- STEP1相手の願望と成功した場合の結果を紐づける
- STEP2今ある実績や長所を褒める
- STEP3批判やダメ出しをせず、言葉を選んで課題・問題を伝える
- STEP4改善・解決するために「精神論」が役立つことを提案する
例えば、部活でやる気のない後輩のやる気を出させたいなら・・・
- STEP1相手の願望と成功した際の結果を紐づける
「人に認められたい」という願望と試合の勝利や全国大会出場を紐づける
例)「勝ち続けて全国大会にいけば、学校でも目立てるし、モテるし、先生や先輩からも一目置かれる。たとえ全国大会に出れなかったとしても、勝つためにした考え方や苦しい練習は就活の面接や雑談でも面白い話題として役立つ。」
- STEP2今ある実績や長所を褒める
活躍した試合やその後輩の目立つ長所を褒める
例)「現にこの前の試合、監督もOBさんも、『あいついいタイミングでパスだせるなぁ』って褒めてたよ。結果を出せる力は十分ある。」
- STEP3批判やダメ出しをせず、言葉を選んで課題・問題を伝える
絶対に責めないように、慎重に言葉を選ぶ
例)「ただ・・・その能力をもっと活かすためには、筋トレとスタミナをもっと上げる必要があると思う。」
- STEP4改善・解決するために「精神論」が役立つことを提案する
あくまで自分から「やる気になった方が得」と選ばせる
例)「実力はあるんだ。それを腐らせて部活を終えるより、今試せることにやる気を出して才能を活かした方が、今後の人生的にも損しないんじゃないかな?」
もちろん、やる気がない原因によっても言葉選びは変わります。
ゆえにリーダーは、相手の立場になって考えるよう心がけましょう。
ダメ出しするタイプの精神論をうまく活用するには・・・
ダメ出しするタイプの精神論をうまく活用するには、条件がそろっている必要があります。
あまり好みの手法ではありませんが・・・。
怒鳴るという行為もあくまで、「能力を引き出すための1道具」であることを忘れないでください。
自己満足を満たすために怒鳴ったら信用を失います。
例えば、部下が持ってきた書類に誤字があったとします。
といった感じでしょうか。
勢いでダメ出ししちゃったら、どこか褒めることを意識してみてください。
まとめ
精神論に限らず、対人関係は毎日の、そして一生の悩みになりうるもの。
あなたがリーダーなら、理想のリーダー像を求めて、
あなたがまだリーダーでないなら、あなたのリーダーを見極める指針として、
以下の本を読んでみることをおすすめします。
少なくとも、読んだことのない人よりも対人関係のスキルが一段上がるはずです。
興味があれば試しに読んでみてください。
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